2月4日 四十肩・五十肩 前編

今回は四十肩・五十肩についてお話をさせて頂こうと思います。

正式名称【肩関節周囲炎】と呼ばれるこの症状はいくつかの原因・時期に分けられます。

とても長くなってしまうので2回に分けて記載させていただきます。

①腱板損傷型

骨と骨の間に腱板が引っかかってしまう、挟まれてしったものです。

40歳以上男性に多い(男60:女40)

症状として肩の運動障害・運動痛・夜間痛があります。

痛みは強いが腕はしっかり挙げられるのが特徴です。

基本的には保存療法が有効で電気をかけたり運動をさせたりマッサージを行います。

どうしても治らない場合は、手術を行うケースもあります。

 

②石灰沈着型

関節部にリン酸カルシウム結晶ができる事でなります。

40~50歳の女性に多い

症状として夜間に突然来る激痛・関節の運動制限があります。

治療期間が長期にかかることも多く6ヶ月以上かかる場合もあります。

保存療法で治すことができます。

疼痛緩和施術を行ない、痛みが弱くなった後運動療法・マッサージなどを行います。

病院で固まる前の石灰を吸引したり麻酔・ホルモン注射等も行えます。

 

③原因不明型

原因は不明なものの肩関節が動かない等の症状があるもの

基本的に保存療法で治します。

手技・電療法が有効です。

時期によって内容を変えます。

詳しくは次回のブログをお待ちください

 

次回ブログでは時期の分類についてです。

2/9 四十肩・五十肩 後編

今回は四十肩・五十肩の時期別の対応についてです。

この症状は期間によって状態が分けられます。

 

①炎症期(初期)

肩に炎症が起きてしまい拘縮が始まりたての期間です。

夜に急激に痛くなる夜間痛

動かさないでも痛みが生じる場合もあります。

ある程度の動きで激痛が走る運動痛

痛みにより肩が動かせない関節可動域制限等が特徴です。

(無理に動かせば拘縮してしまっている部分を除いて動かせはしますが激痛・悪化を伴うので行わないでください)

この時期に無理をしてしまうと余計に炎症が強まってしまい悪化を招きます

この期間は短くて2週間、長い方で3ヵ月と言われています。

痛みが出ている方の肩で重い荷物を持ったり、力仕事を行う等

無理をしてしまうと悪化し長引いてしまいます。

また過度のリハビリも悪化の原因で四十肩・五十肩は動かした方がよいのは

間違いないことなのですがこの時期に焦って頑張りすぎてしまうと悪化してしまいます。

腕に負荷のかからない体操などを整骨院・病院で聞いてみましょう。

生活で行うべき事は冷やさない事です。

そして負担をかけない事。

極論を言ってしまえば腕を吊るように指導を行う病院・整骨院もあります。

最大限負荷をかけず、最大限に運動する必要性がある難しい時期です。

 

②拘縮期

関節が動かなくなる時期です。

ある程度(少し)の範囲までは痛み無く動かせます。

関節が拘縮状態にある為、無理に動かそうにも動かない。

拘縮してしまっている部分を動かそうとすると激痛が出ます。

この時期からの悪化は少なくなりますが無理はもちろん禁物です。

炎症をまた引き起こしてしまう可能性があります。

動ける範囲を増やせるように筋肉をほぐしつつ運動をしていきましょう。

 

③リハビリ期

症状が落ち着いて若干改善に向かってからの時期です。

ここに至るまで期間として1ヶ月はかかります。

治療を受けてこなかった人で最長3年かかったと言う話を聞いたこともあります。

拘縮はまだまだ強いですが悪化の可能性はかなり引く状態ですので

しっかり肩を暖め動かしやすくし多少の負荷をかけつつ

関節可動域を取る運動を行います。

意識的に肩を動かすようにする事が早期回復の秘訣ですので頑張っていきましょう。

 

2/13 四十肩・五十肩 特別編(笑)

前回までで本当は五十肩編は終わりだったのですが

まだまだかけることが多いな・・・

と思い続編を書くことにしました(笑)

前回書いてて思ったのですがメジャーで誰がなってもおかしくない症状なので

書く事も多く注目度も高いのですかね?

さてさて本題に入ります。

今回は四十肩・五十肩になりやすい人についてです。

誰でもなる可能性があるとはいえ若干なりやすい人、なりにくくする方法はありますので

今回はそちらを書いていきます。(年齢の事抜きで)

 

なりやすい人チェックリスト

①糖尿病を患っている。

②昔野球などのスポーツで肩を酷使していた

③昔肩を怪我した事がある

④現在草野球などで過度の負荷をかけることがある

⑤運動不足

⑥猫背

⑦肩こり症

⑧睡眠不足

⑨過度のストレス(自律神経の乱れ)

⑩偏食やバランスの悪い食事

⑪冷え性

等が挙げられます(書いてみると結構多かったです)

 

続いてなりにくくする為にできる事です。

これは非常にシンプルで

肩を最大限大きく動かすような運動・ストレッチを行う事

上記のチェックに引っかからないようにする事

ですね・・・

なんかおおざっばな気もしますが・・・・

肩を普段から大きく動かすようにしておくと異変にも気づきやすいので

もしなってしまったとしても治りは早くなりますよ!

ぜひ実践してみてください。

2/17 五十肩改善に有効!

今回は五十肩に対してお勧めな電療法を紹介してきます。

個人的にこの症状に対してお勧めなものはいくつかありますが本日は

EMSについてお話をさせて頂きます。

四十肩・五十肩の中期~後期にかけて良く使われる物です。

EMSの特徴は動かしたい筋肉に対し電極を付け

不随的(本人の意識無し)で動かせる事です。

よくお腹につけて腹筋運動!!とかやってますよね?

あれです(笑)

やはり自分で運動してしまうとその動かせる範囲でしか筋肉を動かせません。

しかしEMSを流すことで狙った筋肉全体が伸び縮みを行うため

拘縮を取ることができ早期回復を目指す事ができます。

痛みを取る事よりもリハビリ運動の為の電気ですね。

整骨院によって当院のように色々な種類の電気を流すことができます。

ただ痛み止めだけの低周波(TENS)を流すところが非常に多いので気をつけてください。

 

※低周波はまた別の意味で大きく効果を発揮する為、それがダメなわけではありません。

2/23 ほぐしてもほぐれない肩

今回は今までマッサージを行ったけど治らなかった肩こり、肩の痛みに対しての改善方をお伝えします。

当院でもなかなか肩をほぐしても肩がほぐれないという方は多数いらっしゃいます。

肩が原因で肩こりになったわけでは無いという事が理由です。

 

そこでほぐしても良くならない理由となっている原因をいくつか挙げてみました。

①猫背

言わずもがなですが・・・やはり背を丸くするような姿勢はコリを作る為の姿勢と言っても過言ではないので原因の1つです。この場合は矯正等で大きく変化する場合が多いです。

 

②眼精疲労

PC・スマホ・ゲームなどで目が疲れるストレスなどにより肩こりを生み出す場合があります。表情筋やそこに付随する神経にアプローチ、睡眠も大きい改善の要素です。

 

③巻込み肩

猫背と合併している場合が多いです。

肩が内側に入ることで肩部、頸部、背部に負荷がかかり

悪化をすると胸郭出口症候群になってしまう場合もあります。

肩を広げるために両腕、胸の筋肉にアプローチを行う必要があります。

 

まだまだあるのですがただ肩が凝っているといっても様々な原因があります。

それを見つけて施術を行う事が改善の方法です。

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